東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻合格体験記(2020年度)

早稲田大学理工学術院情報理工学科/情報理工・情報通信専攻に合格しました

はじめに

 2020年度,早稲田大学 理工学術院 情報理工学科/情報理工・情報通信専攻に合格しました.早稲田大学の院試情報はほとんど見つからず情報収集に苦労した覚えがあるのでここに書き記しておきます.因みに外部からの受験です.

受験科目

試験は英語,専門科目,面接の3つです.

英語
  • TOEIC L&R 550点以上
  • TOEFL IBT 57点以上
  • IELTS Academic 5.5点以上

のいずれかを満たしていることが条件です.英語に関してはこれらを超えていれば大丈夫かと思います.私はTOEIC600点前半で出願しましたが合格しました.多分英語の点数は足切り程度にしか見られず,重要なのは専門科目の点数です.英語は早々にボーダーをクリアし専門科目の対策に移りましょう.

専門科目
試験時間は 150 分です.科目内容は以下の通り.全問必答です.  
  1. 情報基礎:プログラミング、情報数学、離散数学
  2. 計算機システム :オペレーティングシステム、コンピュータアーキテクチャ
  3. 回路理論・論理回路:回路理論、電子回路、論理回路
  4. 情報通信ネットワーク:情報ネットワーク 
対策については,まとめたブログがあるのでそちらを参照してください.
面接

面接の詳細は以下の通りです.(早稲田大学大学院入試修士課程一般・飛び級入試問題一覧より)

面接時に口述試験を実施します。これまでの研究内容と将来の研究計画について、各自 15 分(内訳:発表 10 分、質疑応答:5 分)を持ち時間として発表してください。PC プロジェクターと黒板を用意してきます。PC を使用する場合は、各自 PC を持ち込んでください。このとき、念のため PC を用いて発表する内容を記憶させたバックアップ(例えば、USB メモリや CD-R)を用意してください。 
 面接は書いてある通り10分の発表と5分の質疑応答があります.時間はきっちり計られ5分おきにベルが鳴ります. 発表の際には発表用スライドとバックアップ,macユーザーならHDMI変換ケーブルを持っていきましょう.順番に呼ばれて入室後すぐに発表です.間にチャチャは入れられないので自分なりのペースで発表できます.10分きっかりで終われるように練習しておきましょう. 
スライドは現在の研究内容4割,院進後の研究内容について6割で構成しました.学会発表のようにリファレンスとわかりやすい説明に意識しましょう.現在の研究については技術的なことを盛り込んでも良いと思います.ただ一般人レベルにもわかるように話を落とし込む必要があるので工夫が必要です.院進後の研究内容は何を実現したいか,先行研究にはどんなものがあるか明確にし,先行研究との差別化を意識するとばっちりです. 
質疑応答はスライド発表を踏まえて質問の嵐です.生徒:教授=1:3でした.志望動機を聞かれましたがそれって他大学でもできるよね,ユーは何しに早稲田へ?的なことも聞かれます.教授にもよりますが割と圧迫気味です.私の場合は6割が実現できたら何がうれしいかや技術的な質問,4割がフレームワークは何使ってるか,いつごろからプログラミングしてるかなど,プログラマバイトの面接みたいなこと聞かれました.現在の研究の方が多めに聞かれた印象です.

終わりに

 説明会に参加した方はわかるかと思いますが早稲田の外部入試はほとんど人を取っていません.140人定員と掲げてはいるものの120人が内部進学,実質空いている枠は20人のみです.この枠を取り合います.なるべく点を落とさないような勉強をしましょう.とは言っても受験者のほとんどは外国から来てるので平均点は低いようです.自分を強く持ってください.

 私も当日電子回路の大問丸ごと落として他もちらほら間違えて,自己採点では6割前半ほどでしたが,第一志望の人気の研究室に合格できました.

このブログが皆さんの参考になることを祈っております.

※当ブログから得た情報によって不利益が生じた場合,私は責任を負いませんので予めご留意ください.